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Super Wing Lift 3000
過去に例を見ない重量物の架設工事をはじめ、
橋梁やプラント等の特殊工事に使用される、
日本に二台しかない世界最大級の
3000tクローラークレーン
(最大ブーム長262m 最大地上揚程255m)
[LIEBHERR LR11200 Super Wing Lift 3000]
その能力は本体の組み方によって変えることができ、
場所、状況、用途に応じて7種の形式から選べる。
今回紹介するクレーンの形式は、
SDBW(ブーム/デリック/トレーラーワゴン付)
この形式での吊り上げ能力は1200t にもなり、国内では最大となる。
実際に組み立てた経験と、株式会社ミックのSuperWingLift3000の資料を基に
8日間に及ぶクレーン組立の様子を紹介したいと思います。
■1日目
機体を組立てる前にまず、
必要な道具類、専用コンテナを搬入し、
組立に使用するクレーンを設置。
この時に使用した組立用クレーンは、
トラック式560トン、450トン、360トンクレーンの3台。
そして、50トンラフタークレーンが一台。
続いて、地盤補強の為の鉄板を敷きつめる。
この作業だけで、一日を費やすことになる。
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■2日目
いよいよ部材の搬入、組立開始。
組立の最初の部分はクレーンの足となるクローラー部分から
4つの部品を組み合わせて初めて片足の形ができる。
この重量は片足で約165t(165,000Kg)
ちなみに、あのジャンボジェット機、
ボーイング747号で約170tの重量がある。
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この足の部分。
一般にはキャタピラーと呼ばれることが多いが、
実はこれは米国キャタピラー社の登録商標なので誤りである。
他にも、トラックベルトや履帯とも言われているが、
正式には「無限軌道」や「クローラー」と言い、
日本建設機械工業会では、この呼称で統一されている。
続いて、クローラーセンターセクションをセット。
人間で言うと骨盤の部分にあたる。
クロスビームをジョイントし、さらにクローラー部分をつなぎ、完成。
この部分の名称はクローラーキャリアと言い、総重量は450tにもなる。
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クローラーセンターセクション 56t
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クロスビーム 44.3t
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部材の組立方式は、ピン接合。
各部材の接合部分の穴を合わせ、ロックピンを入れて止める。
ロックピンは油圧のジャッキを使い、差し込む。
この Super Wing Lift 3000 の形式は CrawlerCraneLR11200
ドイツの大手建設機械メーカーLIEBHERR(リーブヘル)の製品で、
日本では、国内No1クレーン作業会社、株式会社ミックだけが唯一、所有している。
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