鉄骨鳶が持つべき5つの至宝
三種の神器、とび技能士に続き、高層建築に関わる鉄骨鳶には
『5つの至宝』と言われる資格が存在する。
大手ゼネコンの現場で第一線で働く為にも、
かならず取得しておくべき資格となり、これらの資格を持つ事で、
より高度な作業に就く事が可能となる。
高層建築に不可欠な機械
巨大建築現場になくてはならない存在が
タワークレーンと工事用エレベーター。
実はこれらの組み立て解体も鉄骨鳶の仕事である。
機械はデリケートで高度な技術を必要となる為に、
現場経験だけでなく、専門知識も兼ね備えなければならない。
タワークレーン組立・解体作業指揮者(クライミングクレーン関係)
クライミングクレーンの組立解体作業の指揮者に対する資格。
講習を受ける事で、修了証を取得できる。
作業について有資格者の専任は義務付けられていませんが
今後、必ず不可欠となるので、早めに修了証を取得する事が望ましい。
工事用エレベーター組立解体作業等作業指揮者
工事用エレベーターの組立解体作業の指揮者に対する資格。
こちらもクレーン組立・解体作業指揮者同様に、講習を受ける事で、修了証を取得できる。
作業について有資格者の専任は義務付けられていませんが
タワークレンーン修了証と同様に、必要となってくるであろう資格である。
クライミングクレーン、工事用エレベーターの資格に関するお問い合わせは
日本クレーン協会まで
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かゆい所に手が届く、運転技能講習修了証
フォークリフト運転技能講習、特別教育
フォークリフトの運転にはこの資格が必要となる。
大型現場では持っていないと仕事にならない程に重要となる資格。
技能講習修了証では、1トン以上、特別教育修了証では1トン未満の制限がある。
資格の取得には、技能講習、特別教育のどちらも18歳以上であること。
4日間で約4万円の受講料がかかる。
高所作業車運転技能講習、特別教育
高所作業車の運転にはこの資格が必要となる。
技能講習修了証では、作業床の高さ10m以上の全ての高所作業車の運転ができ、
特別教育修了証では、作業床の高さ2m以上10m未満の制限がある。
資格の取得には、技能講習、特別教育のどちらも18歳以上であること。
普通自動車免許をもっていれば、2日で約4万円で取得出来る
ダメ鉄骨の後施工や狭い場所、クレーンの解体時に必須
小型移動式クレーン運転技能講習
大現場では重宝するこの資格。
カニクレーン、2.9t、4.9tと呼ばれる
移動式のミニクレーンの運転に必要となる技能講習。
特にラフタークレーンの入れないような場所は絶大な威力を発揮する。
天井の低いところから、狭い場所、開口からの揚重作業。
逆打工法現場での地下鉄骨建方から、屋上での鉄骨建方、
さらにはタワークレーン解体時に使用したりと、
地下から地上にわたってミニクレーンがなければ施工できない部分もある。
小さいものであれば、エレベータに入る程の小さい機械もあり、
これほどの需要がある割には、この資格を持っている職人は少ない。
取得費用は約4万円、3日前後で取得できるので、
これを機会に持っておいても損はないでしょう。
動力巻き上げ機運転特別教育
動力駆動式のホイスト、ウインチ、チルクライマーなど
巻き上げ機の運転にはこの資格が必要となる。
クレーンなどの機械を使用出来ないところでは、
巻き上げ機を駆使して重量物を吊り上げる。
高層ビル建築のタワークレーン解体時にも必要となることが多い。
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